「コンディショニング」で急成長のTENTIAL【325A】、IPOへ!その成長戦略と将来の株価を予測

「みんなのコンディションが良いと、世界はどこまでだっていける」。この壮大なミッションを掲げ、リカバリーウェア市場を席巻しているTENTIAL(テンシャル)【325A】が、ついに株式上場にIPOしました。
同社が公開した事業計画書からは、急成長の裏にある緻密な戦略と、今後の更なる飛躍への強い意志が読み取れる。
疲労大国日本に革命を起こす!TENTIALの戦略とは?
TENTIALは、疲労感やパフォーマンス低下に悩む現代人に向け、「コンディショニング」という新たな概念を提案。科学的根拠に基づいた製品開発と、データドリブンなマーケティングを武器に、独自のポジションを確立してきた。
ターゲットユーザーは、健康意識の高い30代~50代の男女。高・中所得者層を中心に、日常生活でのパフォーマンス向上を求める層に支持されている。
主力商品は、血行促進効果が期待できるリカバリーウェア「BAKUNE」。シリーズ累計販売数は100万着を突破し、リカバリーウェア市場における年間売上No.1を獲得するなど、圧倒的な存在感を示している。
マーケティング戦略もユニークだ。テクノロジー組織を内製化し、データ基盤を構築。AIを活用した顧客分析で、パーソナライズされた情報提供を実現し、顧客エンゲージメントを高めている。また、オンラインでの認知獲得に加え、直営店舗での体験を通じて、ブランドロイヤリティを向上させている。
成長戦略は「既存事業の拡大」「海外展開」「会員プログラム強化」
TENTIALは、今回のIPOを機に、以下の3つの成長戦略を加速させる構えだ。
- 既存事業の拡大: マスプロモーションの実施、製品ラインナップの拡充により、リカバリーウェア市場でのシェアを拡大
- 海外展開: 中国を皮切りに、グローバル市場への進出を目指す
- 会員プログラム強化: 会員ランク制度の導入、パーソナライズされた情報提供により、顧客ロイヤリティを向上
これらの戦略を通じて、2030年には14.2兆円規模に成長すると予測されるリカバリー市場において、確固たる地位を築くことを目指す。
TENTIALの適正株価は?
TENTIALの事業計画書と提供された情報に基づいて、同社の適正株価を評価してみよう。
- 発行済株式総数: 7,055,600株(2025/03/06 15:30時点)
- 当期純利益(実績): 506百万円(2024/1期)
- 当期純利益(予想): 855百万円(2025/1期)、1,111百万円(2026/1期)
引用元:日本経済新聞
PER(株価収益率)を用いて株価を評価します。成長企業であることと、リカバリー市場の将来性を考慮して、保守的にPER20倍、将来性も加味してPER30倍の2つのケースで試算します。
- PER20倍:
- 2025年予想: 855百万円 / 7,055,600株 * 20 = 2,424円
- 2026年予想: 1,111百万円 / 7,055,600株 * 20 = 3,149円
- PER30倍:
- 2025年予想: 855百万円 / 7,055,600株 * 30 = 3,636円
- 2026年予想: 1,111百万円 / 7,055,600株 * 30 = 4,723円
上記の試算から、TENTIALの将来的な成長を見込んだ適正株価は2,424円~4,723円と評価できます。
ただし、上記はあくまで試算であり、実際の株価は市場の需給や外部環境によって変動する点に注意が必要です。
まとめ
TENTIALは、独自の戦略と高い成長性を持つ魅力的な企業です。
「健康」という普遍的なテーマを軸に、今後も革新的な製品・サービスを提供し、社会に貢献していくことが期待されます。
IPO後のTENTIALの株価動向に、引き続き注目していきましょう。
免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。投資判断はご自身の責任において行うようにしてください。