2025年2月第3週 株式市場売買動向分析レポート:グロース市場に熱視線!プライム市場は不透明感漂う

investorlab

1. 概要

2月第3週(2/17-2/21)の株式市場は、前週に引き続き市場間で異なる動きが見られました。プライム市場は売買代金が回復し、グロース市場は大幅増、スタンダード市場は減少しました。投資部門別に見ると、証券会社の自己取引、海外投資家、個人投資家の動向に注目すべき変化が見られました。

1. 市場別売買代金増減分析 (2/10-2/14 vs. 2/17-2/21)

市場総売買代金 (前週)総売買代金 (今週)増減率
プライム43兆5309億円49兆5936億円+13.93%
スタンダード1兆5793億円1兆5279億円-3.25%
グロース1兆3996億円1兆8303億円+30.77%
二市場合計46兆5191億円52兆9584億円+13.84%

考察

  • プライム市場: 売買代金が大幅に回復(+13.93%)。前週の流出から一転、資金が戻ってきた可能性を示唆。
  • スタンダード市場: 売買代金は減少(-3.25%)。中小型株への関心は一服した可能性。
  • グロース市場: 売買代金が大幅に増加(+30.77%)。中小型の成長株への投資意欲が非常に強いことを示唆。
  • 二市場合計: 全体で13.84%と大幅に増加。

2. 自己取引

市場自己取引差引 (前週)自己取引差引 (今週)
プライム+463億円-1718億円
スタンダード-5億円+88億円
グロース-67億円+28億円
二市場合計+400億円-1685億円

考察:

  • プライム市場: 前週の買い越しから一転、大幅な売り越し(-1718億円)。証券会社は利益確定に動いたか、今後の市場動向に慎重な姿勢を示している可能性。
  • スタンダード市場、グロース市場: 共に買い越し。証券会社は中小型株に対して強気な姿勢を維持。特にスタンダード市場では売り越しから買い越しに転換。
  • 二市場合計: 前週の買い越しからうって変わって大幅な売り越し(-1685億円)になっている

3. 海外投資家

市場海外投資家差引 (前週)海外投資家差引 (今週)
プライム+968億円-1464億円
スタンダード+58億円-151億円
グロース-73億円-19億円
二市場合計+964億円-1632億円

考察:

  • プライム市場: 前週の買い越しから一転、売り越し(-1464億円)。海外投資家は利益確定に動いたか、日本市場への警戒感を強めている可能性。
  • スタンダード市場: 売り越し幅が拡大(-151億円)。中小型株に対する関心は低いまま。
  • グロース市場: 売り越し幅は縮小したが、引き続き売り越し(-19億円)。
  •  二市場合計: 買い越しから大幅な売り越しに転換。

4. 個人投資家の取引状況 (2/17-2/21)

個人投資家の取引状況については、詳細なデータ(各市場における現金取引と信用取引の比率、売買代金、差引残高など)が必要ですが、ここでは概要をまとめます。

  • プライム市場: 今週は売買代金ベースで売り越し。
  • スタンダード市場: 今週は売買代金ベースで買い越し。
  • グロース市場: 今週は売買代金ベースで買い越し。

まとめ

  • プライム市場: 売買代金は回復したが、証券会社の自己取引と海外投資家は売り越し。個人投資家も売り越しており、今後の動向は不透明。
  • スタンダード市場: 売買代金は減少。証券会社の自己取引は買い越しだが、海外投資家は売り越し。
  • グロース市場: 売買代金は大幅に増加。証券会社の自己取引は買い越し、個人投資家も買い越し。成長株への投資意欲は非常に強い。
  • 二市場合計: プライムの売買代金回復で全体では増加しているが、自己取引、海外投資家は売り越しに転換。

今後の注目点

  • プライム市場における証券会社の自己取引と海外投資家の動向。売り越しが続くのか、買い戻しが入るのか。
  • グロース市場の活況が続くのか。個人投資家の買い越しが継続するのか、利益確定売りが増えるのか。
  • 米国の金融政策、経済指標、企業決算などが日本市場に与える影響。

免責事項:

このレポートは情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。

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Dr.カブアガール
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Data Analytics Specialist
金融データ分析メディア「インベスター・ラボ」所長 兼 データアナリティクススペシャリスト。 日々変化する株式市場の海の中から、データという羅針盤を手に「隠れた成長企業」という宝の島を探し求める探求者。複雑な財務データや市場トレンドを分かりやすく紐解き、個人投資家の皆様の意思決定をサポートすることを使命に燃えている。チョコに目がない
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